★サイテーな映画(LOOK@MEより)サイテーな映画あら~サイテーな映画ってどういうこと~~? 興味ワクワク~* いつものH・KOBAYASHIさんの解説読んで見ましょうね~*~* vol.23 サイテーな映画 最近、ちょっとした映画通の人たちが 「サイテー映画は楽しいぜ ! 」 みたいなことをあちこちに書いていて、たとえば 「○○○って映画には円盤をぶら下げてるワイヤーが映ってて、 それが笑える」だの「○○○って奴では何とトマトの大群が人を 襲うのだ ! その襲い方が笑える。 何しろフレームの外からスタッフが役者に向かってトマトを 投げつけてるだけなんだから ! 」だのと、 そういったことを書き殴って、挙げ句の果てに 「頭空っぽにして馬鹿な奴が作った馬鹿な映画をあざ笑おうッ。 イエーイ ! 」なんて言うわけです。 そういう文章を読むと、単純な映画ファンのぽくなどは何だかとても 悲しくなってしまいます。 どんな映画だって、それぞれ一所懸命に作ってるのに、 馬鹿だのサイテーだのってわざわざ声を大にして欠点あげつらうことも ないじゃないか。って、そんなふうに思ってしまう訳なんです。 世の中にサイテーな映画なんてない。 あるのは「幸福な映画」と「不幸な映画」だけだ。と、 そんなふうにぼくは思っています。 どんなに一生懸命作っても、技術がつたなかったり、 予算が足りなかったり、作る側の映画そのものへの 愛情がなかったりして、結果として「最低映画」が生まれてしまう ことはあります。けれど、それはやっぱり様々な不幸が重なってしまった 結果なのだと思うのです。 ──と、いうわけで今回はいまやありとあらゆる雑誌で 「スターウォーズを抜いて全米第一位 ! 」と書かれている 『オースティン・パワーズ・デラックス』のご紹介です。 これはその予告編で「私はお前の父親だ」「本当 ? 」「嘘だよーん」 なんて言ってもろにこの夏の最大のライバル 『スターウォーズ・エピソード1』を意識しまくってた映画。 「この夏一本観るなら『エピソード1』、 二本観るなら『オースティン』」 とはじめから負けは承知ですと笑わせる宣伝コピーがなんとも イジらしいでしょ ? で、つまりはこの映画が世間一般で言うところの 「サイテー映画」なんですね。 何がサイテーかってギャグの大半がシモネタでやたらとオチ○チ○だの ウ○チだので笑いを取ろうとする下品も甚だしい内容なんです。 ポスターを見ると「オシャレ」な60年代テイストですが、 映画自体はオシャレどころか下品の塊です。 だから、「頭からっぽにして楽しもうぜ、イエーイ」というノリで 中学生の修学旅行先での猥談に付き合う気でいれば心から楽しめる でしょう。そういう映画だから本当にサイテーなのか、というと、 じつはこれ、観客が頭からっぽにして楽しんでくれるようにと、 ただそれだけを願って、かなり作る方は知恵を絞っています。 オープニングの007調のタイトルバックがいきなり 『スターウォーズ』風に転調したりする所から、映画ファンを 楽しませようと懸命になってる作り手たちの目一杯のサービス精神が 発揮されます。 下らない映画を作るのは、思ってるほど簡単じゃない。 ましてや全世界で配給されるだけのクォリティーを持った 「お間抜け映画」なんて、そうそう作れるもんじゃない。 だから作り手たちは本気になって「シラケるためだけのギャグ」を 山盛りにして、サイテーなギャグのためにスターウォーズばりの 特撮を駆使し、ありとあらゆる有名人たちを特別出演させました。 そんなデラックスなお馬鹿映画。それがこの映画です。 これはだからとても、幸福な映画。作り手たちが頑張ったぶんだけ、 ちゃんと観客が頭からっぽで楽しんでくれて、全米初登場の週だけは ライバル『エピソード1』を首位の座から引きずり落としたのだから。 とはいえ年に十本以上映画を鑑賞するファンの方には、こういう映画も たまにはどうぞ、とお奨めしますが、年に一本しか観ない方にはあまり お奨めしません。お金と時間と心にゆとりのある方のための映画である のは間違いありません。 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^★ よくよくナットクですね~頭を空っぽにして楽しめる映画! たまには良いですね~ こんど観ましょうね~「オースティン・パワーズ」 いつも小林さんありがとう!! ueko・f★ ************************************************************★ サイテーな映画に対する・・メル友さんの”かきこ” サイテーは最高! うーさん(****.jp) >作り手たちは本気になって「シラケるためだけのギャグ」を山盛りにして、 サイテーなギャグのためにスターウォーズばりの特撮を駆使し、 ありとあらゆる有名人たちを特別出演させました。 そんなデラックスなお馬鹿映画。それがこの映画です。 ●近年、もっとも感動した映画評であります。 流れ板の竜、涙を流して喜んでいます。 我が意を得たり! (10月20日8時52分) Re:はやく~観たい映画~ue★(10/19) アネモネ・Rさん(****.ne.jp) 「サイテーな映画」評、みました。 うふ、私、同じマーク・マイヤーズの映画で、 「ウェインズワールド」というのが好きだったので、 嬉しいです(笑)。 吉本よりすごいと、当時くたくたになって笑いましたもの。 今日、病院の待合室にあった雑誌に、シネマシティのことが少し載っていました。 陳健一の麻婆豆腐のお店がおいしそうで(笑)(笑)。 いいコメディ、観たいなあ。 明日はレンタル100円の日。何借りようかな~♪ (10月20日16時6分) Re:はやく~観たい映画~ue★(10/19) Taakaさん(****.jp) サインを観たときにも予告を見て怖そうだなぁと思いました。こう云うの弱いです。てへ。 サイテーな・・・・ 前にUEKOさんに教えてもらったときに読ませて頂いて、UEKOさんが小林さんを大好きな理由がわかりました。 エドウッドって映画の事を、言っているのかな?って思ってたのですが、映画に愛情を持ってるのが、あたたかくなってきますね。も一度読んでみてやっぱりよかったです。ありがとうございました。 (10月22日19時49分) はじめまして! ルゥ♪さん(****.ne.jp) ガイ・ピアースの惹かれて(〃∇〃) 新着日記からお邪魔しました 二児の母で映画だいすきなルーといいます。 サイトを拝見してて、 >そういう文章を読むと、単純な映画ファンのぽくなどは何だかとても 悲しくなってしまいます。 どんな映画だって、それぞれ一所懸命に作ってるのに、 馬鹿だのサイテーだのってわざわざ声を大にして欠点あげつらうことも ないじゃないか。って、そんなふうに思ってしまう訳なんです。 世の中にサイテーな映画なんてない。 あるのは「幸福な映画」と「不幸な映画」だけだ。と< このくだり、ものすっごく、同感なんです!!! 何かをクリエイトする情熱、そこに価値のないはずなんてないですよね。私も、自分でレビューを書いていますが、よそのサイトで、「あの俳優の髪型ダセー」とか、 2時間、人生の時間を費やして、それだけ・・?と、 「映画好き」を名乗る者どうしとして、悲しくなりますよね。 これからも遊びによらせてくださいませ(⌒ー⌒) (11月12日18時46分) |